国内中古車は供給過多?

中古車の輸出

一般財団法人 自動車検査登録情報協会の統計資料によると、2019年3月末時点における国内の自動車保有台数は軽自動車を含む乗用車で61,770,573台(※)でした。
自動車保有台数は統計が公開された1966年以来、53年連続で前年比を超える成長を見せています。

しかし、国内の車市場は近い将来に頭打ちをする可能性が高く、当サイトでは早ければ2021年3月末の統計。
もしくはそこから2~3年以内に乗用車の保有台数が減少傾向に転じるのではないかと予想しています。

そうなれば国内の中古車は供給過多状態に陥り、売却する際の買取相場が大幅に下落するでしょう。
今回のコラムでは、国内の自動車産業が今後衰退していく可能性について検証した結果を紹介いたします。

※参考一般財団法人 自動車検査登録情報協会 自動車保有台数の推移
https://www.airia.or.jp/publish/file/r5c6pv000000ogxg-att/(1).pdf

免許保有者も増え続けている

自動車免許と車

少子高齢化を伴う人口減少や若者の車離れ、相次ぐ高齢者事故による高齢者の免許返納ブームなどで車に乗る人が減少していると懸念される方もいますが、免許保有者は現在も増加を続けています。

2018年の免許保有者は82,314,924名で、自動車保有台数と比例して増え続けています。
この統計は団塊世代が免許返納を行うような年齢ではないことや、日本の経済およびGDPが緩やかに増加を続けているため、20代以下の若者が経済的理由で免許を取れない事例が減っていることが関係しています。
ただし、増加率はここ数年で減少していて、近い将来は減少に転じる可能性が高いです。

新車販売台数は頭打ち

2019年の新車販売台数は乗用車が2,821,886台で2年連続の前年比マイナス。
軽自動車は1,910,346台で3年ぶりに前年比マイナスに転じました。

10月に消費税増税をした影響も考えられますが、新車販売台数はすでに頭打ちをしている可能性が高く、今後は緩やかに前年比マイナスを続けていく可能性が高いです。
乗用車の新車販売が2018年をピークに減少している中で保有台数が増えているのは、自動車の耐久性が向上して廃車が減っていることが関係しています。
新車販売が低迷している一方で中古車販売は好調を維持していますが、この先数年で供給過多状態になる可能性が高いでしょう。

ここまでのまとめ

国内の自動車保有台数が53年連続増加中
免許保有者数も自動車保有台数と連動して増加を続けている
新車販売台数が減って平均使用期間が増えている
人口減少や車離れなど根本的な問題から近い将来は自動車保有台数が減少するかもしれない

車を持たない人が増加中

市街地に住んでいる方であれば、近隣のコインパーキングにカーシェアが導入される事例が増えたことを実感している方が多いのではないでしょうか?
2018年3月時点のカーシェアリング車両ステーション数は17,245カ所(前年比15.4%増)、車両台数は34,984台(同19.8%増)、会員数は1,626,618人(同23.2%増)と大幅に増え、2010年以降は2桁成長を毎年続けています。

参考一般社団法人 日本自動車会議所
https://www.aba-j.or.jp/info/industry/8901/

カーシェアは使いたい時に必ず使えないリスクを抱えていますが、需要拡大によって利便性が確実に向上しています。
統計を見るとステーション数と車両台数よりも会員数の方が増えていますが、カーシェアの会員はアクティブに乗る人が少ないので、車の供給バランスは改善していると評価できます。
特に月極駐車場代が高い駅周辺のマンションに住んでいる人は、車を売ってカーシェアへ切り替える人が今後さらに増えていくでしょう。

ネット通販の普及

ネット通販全盛で車の需要が減少

車を保有するメリットのひとつは買い物が便利なことです。特にお米や飲料のまとめ買いをはじめ、重たい物やかさばるものは車があると便利です。

しかし、昨今は必要な物は何でもネット通販で手軽かつリーズナブルな料金で買えるように変わってきました。
お米や飲料のペットボトルなど送料が高いものはスーパーの方が安く売っていますが、買い物を主な用途にして車を保有している方は、車を手放して浮いた維持費を通販での買い物費用に回した方がお得です。

車がなくても買い物に困らない時代に変化していて、なかには家賃が高い駅チカのマンションに引っ越しをしても、車を手放したおかげで生活コストを削減できるケースがあります。

2020年は最高の売り時!

中古車売却に成功した男性

車の保有台数が増えているのに対して、カーシェアが成長を続けるなど車を保有しない方が増えています。
今後、保有台数や免許保有者数がいつ減少に転じて、どれほどのペースで減り続けていくかは分かりませんが、近い将来に供給過多状態になるのは確実でしょう。

2020年現在は東京オリンピックの影響もあって国内は好景気を維持していて、中古車市場も盛り上がっています。
自動者保有台数と免許保有者の増加ペースを見ると2020年で頭打ちする可能性が十分考えられるので、車を売る予定がある方は2020年中の売却がベストかもしれません。

特に車の代替ではなく、カーシェアの活用など車の所有をやめることを検討している方は、早めの売却を検討してみてください。
中古車の流通価格は需要と供給のバランスで決まるので、自動車保有台数や免許保有者数の増加が止まれば、買取相場が大幅に下がってしまう可能性があります。