競り型はハイリスク・ハイリターン?

近年、オークション形式を採用する車買取サービスが増えています。
当サイトでも、2,000社以上が参加するUCARPAC をお奨め業者として紹介していますが、類似サービスは推奨していません

オークション形式は確実に高値で売れると思っている人もいますが、手数料や参加業者の数によっては通常の買取専門業者で売るよりも安くなるので注意しましょう。オークション形式の買取サービスの落とし穴を紹介します。

話題の買取業者一覧

オークション形式を中心に最近登場した車買取サービスをまとめました。

カープライス(CarPrice)
カープライスのスクリーンショット
URL https://www.carprice.co.jp/live-auction/
提携業者数非公開
査定場所全国3,000店の査定代行店
オークション期間10分~15分
特徴ライブ形式のオークション
評価

10分もしくは15分のライブオークションでリアルタイムの入札状況を楽しめます。
成約手数料は一律1万円なので高年式や高級車に向いているサービスです。
ただし、ライブオークションなので、その時参加している業者の数次第で落札価格は大きく変わります。
2018年1月より、サービス範囲を全国に拡大。今後成長する可能性はあります。

カーコネクト
カーコネクトのスクリーンショット
URL http://www.car-connect.jp/flow/
提携業者数非公開(世界110カ国)
査定場所無料出張査定
オークション期間2日間
特徴2日間
評価

手数料は一律6万円なので、ある程度査定評価額の高い中古車でないと利用価値はありません。
国内の参加業者数が少なく、輸出業者中心の参加です。
中古車輸出は国によって規制も多く、条件に合致しないと高額買取は期待できません。
最低保証価格を設定し、希望価格に達しなかったらカーコネクトが買取する流れです。

カーオクサポート
カーオクサポート
URL https://www.car-auc-support.com/
提携業者数ヤフオクおよび業者用オークションへの出品代行
査定場所無料出張査定
オークション期間任意設定
特徴業者用オークションとヤフオクでのダブル出品
評価

手数料が高く、出張査定(現車確認)後のキャンセルは2万円かかります。
ヤフオクや画像のみで行われる業者用オークションは高値が付くとは限りません。

そもそも業者用オークション自体が危険

業者用オークション代行は昔からある定番の愛車売却方法のひとつです。
業者用オークションと聞くと、必ず買取業者の査定額より高く売れると思われる方もいますが、大きな間違いです。
まず、業者用オークションには様々な種類や会場があります。
USSやTAA(トヨタオークション)、事故車の場合はアライオートオークションなど規模の大きいオークション会場であれば高額売却を期待できます。
オークションで中古車を捌いている直販をしない買取専門店の場合は、車種や状態に応じて適切なオークション会場を選んで出品しています。
程度の良い中古車は大手オークション会場を利用していて、陸送費は複数台まとめることで安く抑えています。

業者用オークションや、個人の利用できるオークション形式の買取サービスも高く売るには競り上がる必要があります。
最低落札(売り切り)価格を設定すれば、安く落札される心配はありませんが、買おうとする業者が1社であれば、通常の買取査定交渉するのと同じで、オークション手数料の分だけ売り手は損をします。

オークション形式のサービスは、オークションをした結果、高値にならなくても利用者は納得する人間心理を利用しています。
もちろん、小規模のオークションでもタイミングさえ良ければ高値の付く場合もありますが、確率的には低く通常の買取業者への売却に比べてリスクは大きいです。

UCARPACが強い理由

UCARPACは2016年にスタートした新しいサービスですが、売却希望者と買取業者の双方に大きな広告費を投じています。
すでに提携業者数は2,000社を超えて対応地域も全国へ拡大させました。
また、提携会社は業者用オークションを利用して車を仕入れているような小規模業者が中心です。
参加業者は、通常の販売業務、業者用オークション、UCAPACへの入札など、幅広い業務をこなしているので1日半の出品期間によって夜間など空いた時間に新着の出品情報をチェックできます。
成約手数料は若干高めですが、売却者と業者の入札の双方を完全無料で利用できるシステムによって、売り手も買い手も気軽に利用できるので参加者が多いです。
業者は出品台数が多いから頻繁にチェックする。個人は高く売れると評判だから利用する好循環によって、安定した高額落札を実現しています。

業者用オークションも程度の良い車両ではUSS東京会場(千葉県野田市)など一極集中する傾向もあり、オークション形式の買取サービスも同様に強い所に利用者と業者の双方が集まります。
中古車業者から見ると、複数のオークション会場とUCARPAC、カーコネクト、カープラスといった複数のサービスをチェックするだけの時間的余裕を持っていません。
現時点ではシステムと広告活動、評判など幅広い面でオークション形式を利用するならUCARPACは最も無難なサービスだと評価できます。

オークションシステムだけで見ればカーコネクトはUCARPACに似ていて手数料は一律1万円と破格の料金設定です。
しかし、カーコネクトは最低価格を決めて入札がなかったらカーコネクトが直接買取することで利益を挙げています。
買い手が海外中心というのも、国内に広告費をかけられないことを理由にした戦略です。
また、カークサポートを含めて、落札しなかった時に費用のかかるリスクがあるなら、業者用オークション代行と大差はありません

UCARPACは落札されなければ費用はかからない画期的なプランにしたことで市場から評価されて利用者を増やし大きな成長を遂げました。