メルカリで中古車売買の普及しない理由

メルカリをスマホで利用している人

メルカリは個人売買のフリマサービスで一躍有名になりました。
個人売買やネットオークションの最大手はヤフオクで自動車の個人売買も活発です。
総利用者数で見れば業者やストア出品も多く、利用者の年齢層も幅広いヤフオクが圧倒していますが、若者や主婦を中心にヤフオクは使わずメルカリを愛用する方が増えています。(※その後メルカリは利用率がヤフオク!を超え、個人売買・フリマアプリの最大手へ成長を遂げてました)
メルカリでも中古車出品は可能で専用のカテゴリーが用意されていますが、ヤフオクに比べて出品台数が少なく、購入・売却問わずオススメできません。
中古車売買におけるメルカリの問題点は次の2つのポイントがあります。

・手数料 ・スマホアプリに特化したサービス特性

メルカリの手数料は高い

メルカリは自動車・オートバイの車体に関して手数料の優遇はなく、他の商品と同一で販売価格の10%です。
ヤフオクの場合は出品システム手数料3,024円、落札システム手数料3,024円のため、1回の出品で成約すると合計で6,048円の手数料がかかります。
中古車の場合は単価が大きいので
10万円の車を売った場合でもメルカリは1万円かかるので割高です。
販売価格が大きい場合、メルカリだと出品手数料だけで数十万円かかってしまうこともあります。

メルカリで車を売るメリットは、出品手数料無料なので売れなければ費用はかかりません。
ヤフオクだと相場よりも高く出品して何度も手数料を払っている方もいます。
また廃車同然や部品取り車など販売価格の安い場合は手数料で見てもヤフオクよりメルカリがお得になります。

メルカリは車の個人売買に向かない

売買のやり取りで揉めている人のイメージ画像

仮にメルカリがヤフオクのように特定のカテゴリーにおける出品手数料を数千円程度の一律設定にしても、車の個人売買の需要は高まらないでしょう。
メルカリはスマホアプリ限定サービスです。ヤフオクもスマホアプリのみで出品や入札・落札をしている人もいますが、自動車本体の出品作業はほとんどの方がパソコンから行っています。
中古車は状態によって価値が大きく異なり、少ない枚数の写真や説明文のみで全ての状態を伝えるのは困難です。
ヤフオクであればフォーマットで10枚の写真を掲載し、さらにHTMLや画像共有サービスなどを活用して多くの写真を掲載して出品できます。

購入者の立場になって考えながら出品情報を比較すれば、メルカリで車の個人売買をするリスクを分かっていただけると思います。
メルカリで中古車を買っている人は、安いので多少のことは目を潰れると割り切っている方が大半です。

ユーザーの質が低い

自動車車体に関しては、買い手・売り手双方でヤフオク!よりメルカリユーザーの質が悪いです。
そもそもネットの個人売買で中古車の取引をするにあたって、ヤフオクとの違いやネットによる中古車個人売買の難しさやリスクを認識していない方が多いです。
トラブルを起こしやすい利用者の特徴をご覧ください。

出品者の特徴

・メルカリ依存していて、ヤフオクや中古車販売業者と比較せずにメルカリで車を買おうとしているユーザー相手に相場より高く売ろうとしている
・小物のメルカリ出品で味をしめて、中古車の個人売買は難しいことを知らないで出品している

落札者の特徴

・名義変更を自分でやることを知らない素人
・取引現場でイチャモンをつけて強引な値引きをしようとする悪質ユーザー
・個人売買と業者による保証販売の違いを理解していないクレーマー

出品者、落札者ともに車を買おうとしているユーザーの質はヤフオクに比べても低いです。
メルカリはスマホで手軽に利用できる特性があり、軽い気持ちで車を売ったり買ったりしようとしている方が多いです。
また、素人の参加者が多い特性に漬け込んで、知識の乏しい利用者をカモにして利益をあげようとする悪質ユーザーも多数います。
ヤフオクであれば安全とは断言できませんが、評価の見やすさや信ぴょう性、中古車出品の実績豊富なユーザーの多さなどは、メルカリよりも圧倒的に優れています。

つまり、メルカリは手数料やシステム、ユーザーの質など中古車の個人売買における弱点が多いです。
中古車は状態を鑑定するプロの査定や故障したときの保証やクレーム対応などの必要性が高く、今後メルカリやネット・スマホのフリマサービスがさらに普及しても自動車車体の取引量が大きく増えることはなく、既存の一括査定サービスなどの需要が安定するでしょう。
最近ではUcarPAC(ユーカーパック)をはじめ、販売業者や買取業者の手数料を省く、プロの査定付き中古車買取や中古車売買サービスの需要が拡大しています。