ローン中でも売却OK

ローン購入した車は支払いが終わっていない状態でも業者に売却することができます。
ローン残債がある車は原則「査定額 - 残債」で相殺された金額が業者の買取額になります。
ローン残債は業者に相談すれば調べてもらえますが、あらかじめ自分でローン残債をチェックして考えをまとめておくと交渉がスムーズになります。

ローン残債のチェック方法

車ローンの残債確認方法

ローン残債を確認するには次の2つの方法があります。

・月々の返済額とローン期間・完済時期から概算の計算をする。
・ローンを組んだ信販会社に残一括返済照会をする。

車売却を検討している段階では、厳密なローン残債まで把握していなくても問題ありません。
業者に車売却の商談がまとまれば、あとは業者から信販会社に詳細なローン残債を問い合わせてもらい、具体的に受け取れる金額を提示されます。

ローン残債の概算額を計算

次の情報があれば、簡単にローン残債の概算額を計算できます。

1. 車の購入年月
2. 月々の支払額およびボーナス払い額
3. ローン回数もしくはローン支払最終年月

例えば、ちょうど2年前に5年ローン・ボーナス払いなし・月々3万円のローンを組んでいた場合、ローンの残りの返済回数は3年(36回)です。
この場合、36回×3万円で約108万円が概算のローン残債になります。
もし、車業者に売却した場合は買取額からローン残債を一括返済されるので、利息が軽減される分、単純計算で出した残債額よりも少なくなります。

車の購入年月を忘れた場合は、車検証の登録年月をチェックしましょう。
車購入後、住所変更など登録情報変更手続きをしていなければ、登録年月が車の購入時期になります。

信販会社に問い合わせる

自動車ローンを一括返済するときは、必ず信販会社に必要金額が記載された「残一括返済依頼書」を発行してもらう必要があります。
業者に車売却する場合は、全て信販会社との手続きを業者が代行してくれます。
車を売る前に、しっかり具体的な金額の把握やシミュレーションをしたい場合やローン回数や支払最終年月が分からなくなってしまった場合は、直接残債の照会依頼をする事ができます。
個人情報保護の観点と金額が大きいことから、本人であっても電話で口頭による回答はもらえません。

残債の照会は、信販会社が指定した申請用紙と免許証などの本人確認書類をFAXもしくは郵送によって書面で照会手続きや残一括返済依頼書発行手続きを行います。
まずは一度、利用している信販会社に問い合わせをしてみましょう。

ローン残のまま売却できるケース

ローンが残った車を売る時には、まず車検証の所有権者の記載を確認します。
所有権が販売会社や信販会社になっている事を「所有権留保」と言います。
所有権留保がある車は、車を売却して名義変更する時に所有権者の印鑑証明・委任状の名義変更書類が必要です。

所有権留保がある車は、ローンを完済しないと名義変更に必要な書類が発行されません。
業者に車を売却する場合は、ローンの一括返済と名義変更書類請求手続きを代行してくれます。

車をローン購入しても所有権留保をなしで、購入者が所有者として登録できる場合があります。
以前は販売会社のローンを組んでも、審査状況に応じて所有権留保なしの条件が認められる事がありましたが最近は厳しくなり、販売店のローンは所有権留保を必須にするケースが増えてきました。
現在は、JA(農協)のマイカーローン銀行・信用金庫ローン、勤務先の共済組合ローンなど販売会社を通さないローンの場合に所有権留保なしで貸付をしてくれる所があります。

所有権留保がなければ、ローン残債が残っていても使用者の委任状・印鑑証明のみで名義変更可能です。
つまり、車検証の所有権留保がなければ、買取額を全額手に入れて月々の返済を継続していく事が可能です。

ローン残債と買取額の関係

買取額100万円 ローン残債70万円の場合 → 30万円を買取業者から受け取れる。
買取額50万円 ローン残債50万円の場合 → 0円で買取業者に車を受け渡し、ローン残債を業者が一括返済する。
買取額50万円 ローン残債70万円の場合 → 車を手放すには、20万円を業者に支払う必要がある。業者は買取額と売却者から受け取った20万円で一括返済する。
所有権留保がなく、買取額100万円・ローン残債80万円の場合 → 一括返済代行を依頼しない場合は、買取額100万円を業者から受け取り、毎月のローン返済債務は継続する。

ローン残債があると個人売買が難しい

知人やヤフオクなどのネットオークションで車を売却する場合、ローン残債があると問題が多いです。
業者は資金力もあり、名義変更や一括返済のノウハウ、正しく車の価値を鑑定する査定スキルがあるため、ローン残債がある車を買取査定額と相殺して対応してくれます。
しかし売却先が個人の場合は、代金を受け取る時点で名義変更書類を全て揃えておく必要があります。
ローン残債があり、所有権留保がかかっている場合は売る前に自力で一括返済して、所有権留保を付けている信販会社に名義変更書類の請求をしないといけません。

残債事前確認のメリット

ローン残債は車買取業者に依頼すれば残債確認や残一括返済依頼書の発行など、所有権留保先に行う手続きや確認作業を全て無償代行してくれます。
しかし、車査定を受ける場合は、事前に所有権留保の有無と概算でもいいのでローン残債を確認して、ある程度のお金の流れを把握しておくとよいでしょう。
私は車買取の仕事している時に、何度もローン残債がある方の買取相談を受けました。
ローン残債の金額把握や所有権留保がある場合に一括返済しないと名義変更できないルールの認知ができていない方が非常に多かったです。

ローン残債の金額や名義変更ルールを理解していない方の場合、どれだけ高額査定の好条件を提示しても売却に結びつきません。
まずは車検証の所有権者を確認して所有権留保がある場合は、ローン残債の有無を確認します。

この時点で自分の状況を把握できていない方は、査定金額を提示しても成約に繋がらないので、まずはローン残債の確認や所有権留保があると査定額から残債を差し引いた金額しか渡せない旨を伝えます。
ローン残債をどうするか考えがまとまっていない方は、売却時期を考え直すケースも多いので査定額の提示も適当に低めの金額しか出しません。

逆にローン残債があっても概算金額を把握していて、差し引きしていくら手元に残したいという要望が定まっている方は売却に積極的なお客と認識して全力で価格交渉に応じていました。
車売却をスムーズかつ交渉を有利に進めるためには、あらかじめ最低限のローン残債をチェックする事を推奨します。