中古車買取=消費者からの搾取

中古車の買取業はどれだけ儲かっているのか気になりませんか?
私は長年車買取業者で勤務していて、次の質問をよくもらいます。

「儲かってますか?」
「1台の買取でどれだけの利益が出ますか?」
「赤字覚悟の高額査定って本当ですか?」

中古車の買取は1台ごとで見れば、利益がほとんど出ない車や本当に赤字になるケースがあります。
また、車買取業は買取した車を保管する置き場や店頭商談をしても恥ずかしくないショールーム、広告費や人件費といった運営コストも馬鹿になりません。

実際に中古車関連の業者は業績不振で潰れる所も多いです。
しかし、ある程度の買取実績があればトータルして大きな利益が出ています。

近年は中古車販売店や買取専門店でも綺麗なショールームを持った大型店舗が増えています。
これは、それだけ儲かっている業者が多い事を意味しています。

ここでは、元社員の私が車買取業の儲けのカラクリを包み隠さず暴露します。

車買取が儲かる10のカラクリ

車買取が儲かる理由

中古車買取の1台あたりの利益は業者によって違いますが、台数で稼ぐタイプの買取専門店であれば、1台10万円~15万円を最低限の水準に設定しています。
なかには1台で30万円以上の利益が出る車しか買取しない詐欺業者もありますが、最低でも1台10万円の利益を確保できれば、総合的に見て黒字経営ができる利益を確保できます。

ちなみに新車ディーラーの場合は下取り車の目標利益を25万円ほどに設定しているようです。
私の現役時代は、おかげさまで安定して月に数十台の買取実績を確保していましたが、売れない営業マンや新人は月に5台程度しか決まらない場合もあります。

10万円の利益×5台で50万円の利益だった場合、営業マンや事務員、本部の人件費・家賃・光熱費・広告費を考えれば商売が成り立つ数字ではありません。
しかし車買取は付随する利益も多く、10万円の目標利益×5台でも黒字化できるだけの”見えない利益”が上がる場合があるのです。

①買えば必ず儲かる算定方式

車買取価格の基準となる自動車オークション

車買取業者は主に中古車の業者用オークションの相場情報を参考に買取価格を算出しています。
中古車の取引量は全国で1ヶ月に数十万台以上にのぼります。

取引量が多い事から相場情報も安定するため、この値段で買えば必ず儲かるという水準が明確になのです。
赤字にならない明確な買取査定額の水準があるので、買取業者は堅実に利益を出す事ができます。

②赤字ギリギリでも買取する理由

高額買取でも利益がでる可能性がある車種

“台数をこなせば爆益車にあたる”
車買取は時には本当に赤字になる水準の高額査定を付ける事もあります。
実際に私も数え切れないほど、赤字価格での買取をしてきました。
買取業者が赤字でも買取する理由はとにかく買取台数を稼ぐ事が利益に繋がるからです。

1台あたりの目標利益を10万円~15万円に設定していても、なかにはオークションで競り上がったり、在庫販売をはじめてすぐにオプションを付けて購入する客が現れるなど爆益車が出る事があります。
爆益車を査定の段階で見極めるのは難しく、とにかく台数をこなして分母を大きくすれば、爆益車の台数も比例して増えていきます。

③最も儲かるディーラー下取り

自動車ディーラーのイメージ

ご存知の通り、ディーラー下取りよりも買取専門店の方が車を高く売れる可能性が高いです。
しかし、中古車の再販方法は業者用オークションや店頭販売など他の業者と違いはありません。

つまり、ディーラーは安く買取している分だけ儲けています。
ディーラー下取りの場合、新車販売とセットになるので様々な利益が出る儲けのカラクリがあるのです。

④リサイクル・自動車税は丸儲け

買取業者が丸々利益にしているリサイクル料

中古車の買取は、本来廃車にする場合を除いてリサイクル預託金相当額をお客に返金しないといけません。
また、廃車や商品車に関係無く納付済みの自動車税は月割相当額を返金するのがルールです。
しかし中古車買取業者は”詳しい説明無し”でリサイクル・自動車税を返金しないコミコミ価格にしている事が多いです。

当然、返金されないリサイクル・自動車税の費用は業者の利益になっています。
これは、買取業者が査定価格は高く提示しても買取価格の総額はそれほど高くしないで済ませる裏技のような詐欺行為です。

⑤事故車買取も儲かる

買取された事故車両

買取業者は事故車の買取にも積極的。
“事故車なんて儲からない”と思われがちですが、信じられないくらい利益が出るもので、事故車専門の買取業者もあるくらいです。

⑥買い換えは利益2倍

車買い替えのイメージ

車業界で最も熱いのが買い替えです。
買い換えは販売と買取(下取り車)で利益が出るので通常買取の2倍儲かります。
買取専門店でも買い替えの相談をされれば、独自のルートで仕入れたり他の販売業者を紹介して利益を出す事ができます。

⑦同業への横流し行為

車業者間のブラックな横繋がり

車買取業者は、新車ディーラーの営業マンを中心に同業への横流しでお客を紹介してもらう事が多いです。
買取専門店は、どれだけ新車ディーラーや他業者の営業と付き合いを持てるかが成功のカギとも言われています。

新車ディーラーの営業マンは買取専門店にお客を紹介する事で、ディーラー下取りより高い買取価格を提示して、販売の成約率を上げたり、紹介料としてポケットに入れられるお金をゲットできるメリットがあります。

⑧クレームガードは丸儲け

クレームガードのメリット・デメリット

クレームガードとは、ガリバーなどの大手専門店が取り入れている買取車両の引渡し時に減額されるリスクをなくす保険のような物です。
お客が費用を払ってクレームガード保険に入るのですが、実際には業者にしかメリットがない制度です。

⑨改造車はバラして儲ける

改造車買取の儲け方

高価な部品が付いている改造車はバラして車と部品で2重の儲けている場合があります。
ノーマル部品があると査定が高くなる場合があるのはこのため。

悪徳業者は改造費用を一切査定評価に入れていない場合もあるので注意しましょう。

⑩ローン・借り換えで高額なキックバック

自動車ローンの借り換えイメージ

オートローンは代理店に対して信販会社から多額のキックバックがあります。
特に中古車の販売や借り換えは新車のローンよりも代理店の利益が多いです。
車買取業者や中古車業者はローンの取り扱いで多額の利益をあげている場合があります。