傷は直さず売った方が良い?

車買取では傷や凹みがあると大幅な査定減点の対象になります。
ですが、鈑金修理や部品交換で傷を直すと当然相応の修理代が掛かります。
結論からお伝えすれば、車を売る時は傷を直してから売るよりもそのまま売った方が有利です。

傷やへこみがある車を買取した業者は傷を綺麗に修理してから再販する場合と傷を残して現状販売する方法があります。
修理して再販するためには修理費用がかかりますし、傷を残して現状販売すると当然再販価格が安くなります。

買取業者が傷のある車を査定する時は傷の程度や修理費用に応じて減額しますが、減額幅は鈑金業者に依頼して修理する費用よりも圧倒的に安くなります。

車査定時の傷・へこみ

傷修理費用のカラクリ

傷を修理する鈑金費用や部品交換費用には次のものが含まれています。

1. 塗料代や部品などの原価
2. 鈑金職人や整備士の技術料
3. 部品代や工賃、作業料の上乗せ利益
4. 仲介会社の手数料

鈑金修理が必要な場合はディーラーや買取業者、大手中古車販売店が窓口になる事が多いですが、大規模な業者でも販売・買取中心のサービスをしている業者のほとんどが鈑金修理は全て提携工場に外注しています。
そのため、個人が自社鈑金工場を持たない業者に鈑金修理を依頼すると仲介手数料を取られています。
鈑金工場に直接持ち込めば安く修理する事もできますが、鈑金業者は個人客と定期的に仕事を紹介してくれる車業者では違う料金設定を用意しています。
また、傷やへこみがある車を買取する機会が多い業者は状況に応じて中古パーツを活用するなど安く修理するノウハウを持っています。

ここまでをまとめると次の理由で買取業者は傷やへこみがある車の修理費用を安くできます。

・仲介手数料が不要
・業者価格で提携鈑金工場に修理依頼
・中古部品を活用(独自に中古部品の仕入れルート有)
・部品代や自社整備士の工賃を原価で対応

こうした理由で傷がある車は自分で業者に修理依頼するより傷による査定の減額幅の方が大幅に低くなります。
買取業者によって傷を安く修理できるノウハウに差があるので、傷やへこみの査定減点の幅は各業者によって異なります。
傷を直さず売る時は複数の買取査定を受けるとよいでしょう。

自分でできる応急処置

自分でできるコンパウンドやタッチペン

車の傷やへこみは業者に修理を出すと高額な費用がかかりますが、自分でちょっとした応急処置をすると車を売る時に有利になる場合があります。
応急処置の手法を紹介します。

コンパウンドで小キズを消す

些細な小キズであればコンパウンドで傷を消せる場合があります。
コンパウンドで消せる傷の目安は爪でひっかからない程度の浅い傷です。
爪にかかるようだと傷を目立たなくする事はできても完全に消すことはできません。

コンパウンドはホームセンターや部品量販店に行けば500円~1,000円程度で手に入ります。
コンパウンドによる磨き作業をやりすぎると塗装の下地が出てしまうリスクがあります。
細めや極細タイプを使って時間をかけて少しずつ磨くようにしましょう。

完全に消せる小キズであれば、コンパウンドを自分でやる事で査定時の減点を回避できる場合もあります。
すぐに車を売却して業者に引き渡す際はコンパウンドで磨くだけでいいですが、売却まで時間がある時はコンパウンドで磨いた後にワックスをかけてコーティングをしてあげましょう。

タッチアップで傷を目立たなく

タッチアップペイントとは外装の塗料と同じ色をした筆ペンのような簡易補修材です。
高年式の車であればディーラーで完全に同じ色のタッチアップペイントを購入できます。

また、鈑金工場と付き合いがあれば塗装職人が調合した塗料を分けてもらったり、タッチペン補修を無償対応してくれる場合があります。
タッチアップペイントはディーラーの純正色でも1,000円程度で購入できます。

塗る場所が少ない些細な小キズであれば、買取業者の査定員の目をごまかせる時もあります。
基本的にタッチアップペイントは傷をごまかして査定減点を回避する目的ではありません。
傷によって塗料が剥がれた状態で放置するとサビが発生して状況が悪化してしまいます。
タッチアップペイントによる簡易補修をしてあげるとサビの防止効果が期待できます。

ドアやボンネットなどの金属を使用している部分の応急処置に効果的です。
バンパーはFRP樹脂を使用しているので傷を放置してもサビが出る事はないので、無理してタッチアップペイントをしなくても構いません。
サビのある無しでは査定の減点額が変わる事を覚えておきましょう。

すぐに車を売る予定がない場合もタッチアップペイントによる応急処置をすると、サビの防止はもちろん傷を目立ちにくくできるメリットがあります。