古い・故障・車検切れでも高値で処分

事故車を処分する

もう15年前の車だから・・・

車検切れだから引取り料が高額になる

故障や不具合がある(不動車・事故車含む)

このようにネガティブな条件がある車は、業者に売っても値段が付かないと諦めている方はいませんか?
車種によっては、条件が悪いと超高額売却は難しいかもしれないです。
しかし、無料引取などの条件を提示されてすぐに受け入れるのは間違っています。
たとえ、古い、故障車、車検切れなどの悪条件があっても優良業者を利用すれば高値で処分できます。

中古車はどれだけボロボロでも価値がゼロになることはほとんどありません。
本当に値段が付けられない事例では、炎上した車や水没して、その後長期間放置してサビだらけになった車などに限られています。
中古車の価値がゼロにならない理由は次の2つがあります。

商品車として再販できなくても鉄としての資源や部品をバラしてリサイクルするなどの方法で現金化できる

廃車の解体処分料はリサイクル券による前払いで納付済み

ディーラーや買取業者の多くは、お客から廃車にしかならない車を引き取ったら提携している解体業者に車の処分を依頼しています。
ここでポイントになるのが、解体業者はお金を出して処分する車を買取している点です。

また、廃車の無料引取りや処分料請求してくる業者は、「廃車するにはお金がかかるから・・・」と説明しますが、現在公道を走っている車は自動車リサイクル法によって処分費用を前払いで納付済みです。
つまり、買取業者からしてみれば、廃車処分を引き受けてかかるコストは、引取料と抹消手続き費用のみです。

解体業者はどのくらいで廃車を買取しているの?

ズバリ具体的な買取額を暴露します。
関東で廃車の高価買取に非常に強いと評判の大手解体業者S社の2017年4月現在の排気量ごとの業者向け買取レートは次のとおりです。

3,000cc以上 52,000円
2,500~2,999cc 44,000円
2,000~2,499cc 39,000円
1,500~1,999cc 34,000円
軽自動車 22,000円
アルミホイール車 14,000円
3,000cc以上 1,000円/1本上乗せ

上記は乗用車のレートで商用車の場合はもう少し安くなります。
廃車の買取レートは鉄の価格と連動していて、頻繁に変わります。
また、ここで紹介しているのは高価買取で評判の解体屋のものなので、ディーラーを中心にもっと安い買取価格の解体業者を利用しているケースも多数あります。
長年中古車業界にいた僕としては、このレートを見て、だいぶ安くなったなと感じます。(もしかしたら底値水準かもしれません)
高い時は3,000cc以上なら7万円付いていた時期もありますので。

ここから、引取りや抹消登録のコストや買取業者の人件費や利益を差し引いて買取価格が決まります。
軽自動車であれば状態に応じて無料引取を提示されるのも仕方ないこともありますが、普通車以上であれば最低でも5千円、高ければ廃車確定の車でも3万円前後の値段で買取してくれます。

車検切れでも車業者は回送するノウハウがある

車検が切れた車でも車業者はディーラーナンバー(仮ナンバー)の常備があるので、動く状態なら自走で交通違反に該当せずに車を運べます。
また、買取、整備、販売などある程度の仕事を確保している中堅以上の業者であれば、積載トラックを完備しているものです。
(積載トラックを持っていない業者でも、格安で借りられるコネクションがあるもの)
そのため、車検切れや不動車を理由に引取コストがかかるといった説明をされるのは、弱小業者か営業トークの可能性が高いです。

日本の中古車は海外輸出の需要が高い

ここまでは、古い車や車検切れ、故障車などが廃車になるという仮定で話をしていきています。
しかし日本の中古車は非常に優秀で、国内では再販価値がない車でも海外輸出需要があれば高値で買取してくれるケースがあります。

海外輸出される日本の中古車を扱う港

実際に業者用オークションの落札情報では30年前のカローラが25万円で落札されたり、3.0Lのエスティマの走行20万kmの不動車が10万円など驚くような高値で取引されるケースが多々あります。
もう自分の車は廃車しかないと思っていても、世界で見ればまだまだ使える車で、高い価値を持っているケースもあります。
海外輸出の場合は、輸出で人気が高い車種などがあり、全てのポンコツや型落ちが高く売れるとは限りませんが、国産車を中心に廃車状態の車だからといって諦めるのはまだ早いです。